勤労者の有害性評価は、消費者（製品）危害性評価を活用した人体有害性評価（一般）より、毒性基準がより強化される。
勤労者の有害性評価と勤労者暴露評価（測定もしくは暴露モデルを活用）を比較して、危害度を表す。
勤労者に対する危害度決定比が非発癌 「1」以下、発癌「10-6」以下で危害管理が適切にされていることを確認することができる。

環境部

1. 人体有害性評価(勤労者)

勤労者の有害性評価は人体有害性評価と同様に行われ、消費者製品の危害評価（一般）より勤労者に対する化学物質の暴露頻度や暴露時間が持続的であるため、毒性基準[非発癌（無影響レベル、毒性参考値）、発癌（最小影響レベル、超過発癌危害度）]が人体有害性評価（一般）よりもさらに強化された暴露基準を表す可能性がある。

2. 勤労者暴露基準

作業環境測定を通して、勤労者に対する暴露量を算定したり、勤労者への暴露評価モデル（ECETOC TRA_Human Health Assessment：Workers）の活用により暴露量を予測する 暴露評価勤労者の暴露評価のための入力因数として、勤労者の工程カテゴリ（PROC）、産業的/専門的使用、物質の状態（固体/液体/気体）、作業時間、作業条件（局所排気装置の有無）、呼吸保護具の着用、作業物質（不純物かどうか）、皮膚保護手袋の着用有無などを通して吸入および経皮暴露濃度を予測することができる。